舎主だより

 久しぶりに舎主だよりです♪
 リピーターのお客様にはお話をしたこともありますが、6年前から社長(父)の体調が悪く、
いろいろと治療をして入退院を繰り返してまいりました。
 末期の肝硬変に加え、肝臓がんもあり昨年末より肝臓移植を考えてきました。
 ようやく今月下旬に肝臓移植手術をすることができるようになりました!
 私の肝臓を移植します。
 私の肝臓が親子で似ているのか? 脂肪肝ということでダイエットと食事療法、入院をし体調管理を
することで何とかOKがでました。申し訳ない限りです。普段の不摂生を後悔しました。
 今月に入ってやっとドナーとして立候補することが出来ました。少しホッとしました。
 これまで、私自身もいろんな検査を受けてきました。胃カメラ、直腸検査、CT,MRI、血液検査、そして肝生検などなど。
 写真は、肝臓の機能を検査するのですが、ヨード?の入った緑色の液を注入しています。
 
 肝生検(肝臓生体検査)は、実際に肝臓の細胞を検査するので、検査に三日間かかります。
 麻酔を打って細胞を取って、四時間身動きが取れず一日安静といった感じです。
 なかなかないようですが、私はこれを三回やりました。
 肝臓移植がなかなか大変なのは、ドナーも時間をとられますし検査も大変なところにあるのかもしれません。
 父は、もちろんもっと大変です。年末からずっと入院していますから。
 最初、入院すれば休めるなぁなんて考えていたのですが、二日で十分ですね。
 私自身もすでに20日間入院しています・・・・・・手術まで少しでも肝臓の状態を良い状態にするためです。
 健康でいられることは何よりも幸せです。自由に動けること、働けることの幸せを、できなくなって改めて感じました。
 家族がいること、普段当たり前だと思う事がとても幸せなのだと勉強になりました。
 
  手術は、私の肝臓の左葉部の35.8%を移植することになりました。
  私の肝臓が大きいので、35.8%でも650gあるので大丈夫とのことでした。
  肝臓は再生能力が大きいので、三ヶ月もすれば機能も大きさも元通りになるとのことでした。
  移植がゴールではなく、移植がスタートだとお医者様は叱咤激励して下さいます。
  手術自体も私が10時間弱、父は20時間以上とかかるようですが、移植した後がさらに大変です。
  私は2週間弱で退院できますが、父はそれから最低でも二カ月は、戦わなければなりません。
 しかし、父は必ず打ち勝って元気になってくれるものと信じています。
  実際に、自分がこういった立場になって思う事は、あげる立場のドナーよりもやはりもらう立場の人の方が
 はるかに大変だという事です。たぶん、健康な息子の腹に傷をつくってまでも生きることはどうなんだろうとか、
 もしこの手術によって息子にも何かあったらなど、父も悩んだことと思います。
  私は父として一人の人間としてまだまだ死ぬには早い、もっと生きてまだまだやりたいことをやって欲しいと思うので、
 もし私の肝臓がOKならば手術をしようと父に話をしました。
  こうして移植できることを私は心から有難いと思っています。
  これからがスタートです。かならず私も父も元気になります。
  本当に私的なことで多くの方にご迷惑をおかけしております。
  誠に申し訳ありません。
  私自身、今回時間をいただけたことで、いろんなことに気づくことができていると思います。
  多くの方の支えがある事に感謝です。
                         
                                       金沢大学付属病院にて