舎主だより♪

 皆様には何かとご心配をおかけしておりましたが、
術後16日が経過した本日、点滴やお腹の管も抜けてシャワーを浴びられるほどに回復いたしました。
 まだ、体力が落ちておりますのでしばらく入院生活を送りますが、中旬には
退院できる模様です。
 ICUに入っていた時は私はほとんど覚えてい無かったので、妻が記録を残してくれていました。
 それがこちらです↓
●手術日(3/22)
たかひと君(私)のオペ終わってから担当医師に呼ばれ説明を受けました 。
オペはアブちゃん(社長)の門脈を通す手探りの作業やそのバイパス手術に時間がかかり2時間くらい胸を開けて待ってたそうです。
胆石が幾つかあって写真で見せて頂きました。
オペ直後のICUでのあなたはお帰りなさいと言った私と握手して手をずっと握ってました。
差し出した手の力は思ったより強くて でも痛みで投げ出す様に放したり 苦悶の表情で痛がって気持ち悪いと痰を吐き出したり術後の発熱から暑がって酸素マスクやその他の管を外そうとしていました。 氷枕を入れて貰いました。
右肩を特に痛いと言って湿布を貼ってもらったり唇や喉が渇くのでうがいをさせてもらったり話せるのは短い一言だけで でもはっきりと伝える事が出来てました。
見ていられない程苦しんでましたが、帰る私たちに「あんの〈二女)によろしく」と言った様に思います。
「11時半だよ」と言うと遅れたんだなと朦朧とした意識の中驚いてました。
ICU2日目にタカヒト君は壁のある個室に移動しました。 酸素のマスクを鼻へのチューブに交換してもらってて 吐き気や痰を吐くのも収まってきて少し楽になった感じで良かった。
退屈なのでへッドホンでTVを見られる様にして頂いて 足のマッサージ機と全身のスパゲティは相変わらずだったけれど顔のむくみが取れてて 肌の色も土色から薄くなってきてお話も少し話せる様になって安心しました。
オペ直後に比べて格段に良くなって 見ていられない状態ではなくなっていました。
面白いなと思ったのが 血圧の機械を左手にがっつりコルセットの様に付けてて右手も傷も痛くて本を持てないと思うのに荷物のリクエストに「ホン」があった事です。 読めないんじゃないかなと思い「どうやって読むの?」
って聞いちゃったけど好きなモノに囲まれてると安心するのはよくわかるから夕方持って行ったら 数冊選んで 「◯◯さんの本が良かった」と言われました こちらも選んでる場合じゃなかったのでゴメンね(・∀・)
若干「わからねぇ」と心で思ってたり(笑)
アブちゃん(社長)のオペが35時間の難手術になり時間もかかって タカヒト君はうちから見たらとても痛々しくて なのに 父のオペの結果をしきりに気にしてました>_< 夜の面会時間にICUに行った時に お部屋に先生が来られて面談室で写真を交えつつオペの結果や再手術の説明を受けました。 アブちゃんの肝臓は13cm程しかなくて 焼け焦げたメロンパンの様に萎縮してました。 癌も横隔膜に浸潤していて横隔膜ごと取り除いて貰い 、60リットルも輸血して大人が全身の血液を6回全て入れ替えた感じらしいです。 腎臓も慢性腎不全で術後に必要な機能を補う為に装置をつける処置が残ってて今からやりますとか(この時点で夜の7時) 隣でえっちゃん(女将)が先生の説明を頷きながら聞いてました。 ドナーの方は全く問題が無く2週間~3週間で退院でしょうとの事でした。 説明は難しくて でも大まかに理解できました またお呼びたてしますと言われ 一階の待機室で待っていたら処置が終わり10時前に呼ばれ 南のICUに行きました あんのは入れないのでかんの様と交代でアブちゃんを見られました。 麻酔で眠らされていて人工呼吸器をつけ 空気の入った大きな緩衝材が左右に並べられていてマグロを運ぶみたいな印象でした。 そんな姿だったけど「生きてるな」と感じてほんの少し安心したし 説明して下さる先生も出来る限り頑張ってくれたのが伝わってきました。 担当の先生がしきりに(思う様にならず)申し訳ないと仰って恐縮したのと 飲まず食わずの36時間を感謝しました。 すると「これが仕事なんで」と疲労感も滲ませながら仰いました。 オペ中に このまま死んじゃうんじゃないかなと思った危ない時が2回あったと率直に教えて下さいました。 胆管が繋げられず体外に出す管を出した事と4回やってダメだった(肝動脈か門脈の接合や門脈からの血流の事だと思います)のは初めてだった事! それでも患者さんの体力があったから今生きてる。 そしてお家に帰られて社会復帰する為にはもう一度の手術が必要な事が必須である事を話してくれました。 先生の口から社会復帰という言葉が出て心強く思いました♪ タカヒト君は痛みと熱と格闘してました 。私にポツンとゴメンと言って謝ってました。 今度は早く回復して安心させてくれるのが仕事だよ。 タカヒト君が生きて戻って来れて本当に良かった >_< 泣きたいけど泣けない程心配したから タカヒト君の肝臓頑張れ! ●二日目 ICUで歩行が始まりましたね\(^o^)/ 点滴の下に体液系統が下がってるんだけど体内で生成された尿に色が付いてきて 内蔵が元気に働いている事が分かりました。 お水も口に300制限だけど含める様になってて 神戸にいた時の透析の患者さんを思い出しました。 切断面からの出血も収まっている様に見えました。 たかひと君はイヤがるだろうから話は選ばなきゃならないのですけど 久しぶりに笑顔も少し出て密かに喜んでました(°_°) まぁ帝王切開3回分の印象を受けて 大丈夫だなとまた少し安心したし 夫婦だからか自分まで何故か痛くて帰りの車で傷も痛みも色々全部可哀想だって泣きました(←大雑把) 特にえっちゃんは直後動揺してたので 帰らなければいけない日だったのでかんのちゃんを残し あんのと荷物と面会がグルグルしてて 十分に色々してあげる事は出来ないから悔やまれました。 ゴメンね(つД`)ノ この数日間はあんのの無垢な笑顔に癒されました。 早く会えるといいな ( *´艸`) 先ずは自分を治してからという順番でお願いします。 社長も順調に回復をしていますのでご安心ください。 この肝臓移植手術で多くのことを学びしましたし、多くの方に感謝しました。 当たり前のことがこんなに幸せなのだということを感じました。 この感謝を多くの皆様にお返し出来るように努力していく所存です♪